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境内彫刻の解説

日光東照宮の表門をくぐって左に進むと、主な部分を塗っていない唯一の素木造りの建物があります。

神厩舎といい、最初には徳川家康公が関ヶ原の合戦に乗馬された馬が奉納されました。現在の大きな神社には 必ず厩舎(うまごや)がありますが、この厩舎は日本の神社建築史上 最初に境内に建てられたものです。

昔から 猿は馬を病気から守るとされたため、長押の上には 猿の彫刻が彫られています。左から順に8面にわったって 猿の一生を描きながら 「人の生き方」 を伝えています。


1 手をかざした母猿が子猿の将来を見ている。子猿は信頼して母猿の顔をのぞきこんでいる。

2 子供のとき (純粋な時)には、悪いことを「見ざる・言わざる・聞かざる」が良い。

3 一人立ち直前の猿。まだ、座っている。

4 大きな志を抱いて天を仰いでいる。右側の青い雲は「青雲の志」を表す。

5 人生のがけっぷちに立っているが仲間を励ます猿。

6 恋に悩み、もの思いにふける男女の猿。

7 結婚した2匹の猿で、「人生の荒波」が彫られ、力を合わせて乗り越えようとしている。

8 妊娠した猿。子供も大きくなりやがて親となっていく。生まれた子供は、また左端に戻り人生を過ごす。

うん、わかりやすい。「見ざる言わざる聞かざる」ってそういうことだったんですね。

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