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知床半島
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オホーツク海に突き出たような知床半島は、地球上、もっとも低い緯度で海水が結氷します。
ホーツク海に大量に流れ込むアムール川の真水が、海の表層の塩分濃度を薄めるため、水深50m以上の濃度の濃い層とは、対流しにくくなります。対流が少ないと、海は短期間で冷却し、結氷が起こります。こうして流れ着いた海氷には、豊富な植物プランクトンが含まれています。
春になって氷が融けると、プランクトンは爆発的に増殖し、スケトウダラやシロザケなど、海の動物たちに大きな恵みをもたらしています。そして、サケやマスは、川を上り、森に棲むキタキツネやヒグマの食料となる。知床の海氷は、海の動物だけでなく、知床半島全体の生物たちに、大きな影響を及ぼしているのです。
海底火山の隆起によって誕生した知床半島は、その中央部には、1500m級の知床連山が背骨のように連なり、海岸線には、太古の昔から、波と海水に浸食されてできた断崖が続く。こうした険しい地形と、厳しい気象条件のため、開発とは無縁の地でした。そのため、豊かな自然が残され、数多くの野生動物が棲息しています。
キタキツネやヒグマなど陸棲哺乳類35種、ゴマフアザラシやトド、ミンククジラなどの海棲哺乳類28種、天然記念物のシマフクロウ、クマゲラなどの鳥類264種、爬虫類8種、両生類3種、昆虫は2500種以上。また、植物では、シコタンヨモギや固有種のシレトコスミレなどの高山植物233種を含む817種が確認されています。
◎2005年登録