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紀伊産地の霊場と参詣道

紀伊山地は、熊野三山、高野山、吉野山の3つの霊場を結ぶ聖域として、崇められてきた、信仰の地です。

仏教伝来以来、山岳修行が盛んになると、神仏習合や修験道など、さまざまな宗教観が反映された独特の思想が発展。紀伊山地の神社や寺院は、建築様式や工法といった価値よりも、山や滝、川などの自然環境と結びついた景観の価値が高いです。

◎吉野・大峯
桜の名所として有名な吉野山の一帯で、世界遺産に登録されている寺社は、金峯山寺、大峰山寺、吉野水分神社、吉水神社、金峯神社。現在でも修験道の聖地として、多くの信者、修験者が訪れます。金峯山と呼ばれていたこの地は、古くから神の籠もる山として崇められていたが、7世紀末に、修験道の開祖役行者が修行に入り、現在の金峯山寺、大峰山寺の起源となる寺院を開いたといわれています。

◎熊野三山
熊野三山と呼ばれる、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社は、それぞれ別の起源を持つが、神仏習合の影響で、平安時代中期以降、三つの神社は一体のものとして信仰されるようになりました。平安時代後期には、後白河上皇、後鳥羽上皇をはじめ、皇族、貴族らが盛んに熊野詣でを行いました。「熊野三山」に含まれる遺産は、3社のほか、青岸渡寺、那智大滝、補陀落山寺、那智原始林があります。

◎高野山
高野山は、816年に空海が真言密教の根本道場として、金剛峰寺を建立したことに始まります。「高野山」に含まれる遺産は、金剛峰寺の建造物と景観、山麓の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)、慈尊院、丹生官省符神社(にうかんしょうふじんじゃ)があります。

◎参詣道
世界遺産に登録されているのは、大峯奥駈道、熊野参詣道、高野山町石道の3ルート。平安時代以降、上皇や貴族の熊野詣でが盛んになるにつれ、参詣道も整備されていきました。
参詣道は、あくまで「修行の場」であったため、豊かな自然を生かして整備されています。

◎2004年登録

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